痛くないインフルエンザワクチン
経鼻生ワクチン「フルミスト」とは?
鼻から接種するインフルエンザワクチン「フルミスト」が話題になっています。
フルミストは、2024年に日本で初めて承認された“注射しないワクチン”で、対象は2〜19歳。1回の噴霧で接種が完了します。
生ワクチンのため、毒性を弱めたウイルスを鼻や喉の粘膜に届けて免疫をつくるのが特徴です。
インフルエンザが侵入する「入り口」で免疫ができるしくみですが、従来の注射(不活化ワクチン)と優劣がつくわけではありません。日本小児科学会も、「不活化ワクチンと同等」と評価しています。
✔︎ わかってきた注意点
① 迅速検査が陽性になることがある
接種後1〜2週間は、ワクチン由来ウイルスで検査が陽性になることがあります。発熱時に本当の感染か判断が難しい場合があります。
また、抗インフルエンザ薬はワクチン効果を弱める可能性があります。
② ウイルス排出が3〜4週間続く
接種した子どもの鼻から、しばらくワクチンウイルスが出るため、家族に免疫力が弱い方や妊婦さんがいる場合は注意が必要です。
③ 軽い症状が出ることがある
30〜40%で鼻水・鼻づまり・のどの痛み・せきなどの軽い症状、まれに発熱がみられます。
✔︎ 接種できない方・相談が必要な方
① 接種できない方
・免疫不全の方
・妊娠中の方
② 相談が必要な方
・ゼラチン・重度の卵アレルギー
・喘息
・解熱鎮痛薬を常用している
・同居家族に免疫力が弱い方がいる
✔︎ ワクチンは「子どもに合った選び方」を
フルミストは“痛くない”という大きなメリットがある一方、
・低年齢での効果
・ウイルス排出
など考慮すべき点もあります。
従来の注射の方が適している子どもも多くいます。
その子の体質、家族の状況、その年の流行をふまえ、かかりつけ医と一緒に最適な方法を選びましょう。
